あの手この手

うちの長女はなかなかグルメで味にこだわりがある。
以前書いたと思うのだけど、一日おきに飲んでいるてんかんの薬を飲ませるべく、カルカンのウェットフードに混ぜて食べていた。
ところが最近、薬が入っている日はご飯を残すようになったから大好きな《ちゅーる（総合栄養食）》に混ぜてご飯と一緒に器に入れていたら食べてくれたので安心していた。
あれから数週間。
またバレたみたいで薬入りの《ちゅーる》を残しウェットフードだけを食べるようになってしまった。
少し時間をおいてから温めたりふりかけをかけてもダメ。
「あたし、いにゃにゃ～い」

けして食欲が無いということもなく、当然「かあちゃん、あたしおにゃかすいてるの」とおねだりをする。
再度、薬入りのご飯を差しだしても、
「これじゃにゃいご飯がいい」
と目で訴える。
薬は飲んで欲しい。でもご飯を食べさせないわけにいかない。
あげるよね、薬が入ってない《ちゅーる（総合栄養食）》を。
一応ね、おやつ用の《ちゅーる》と、薬とか体調が悪いと用に総合栄養食の両方を常備してあるのよね。
災害用ともいうけど。

薬を飲ませたい私と、薬入りは嫌にゃ、という娘の攻防戦は日々繰り広げられ、いつもお世話になっている病院の看護師さんに相談をしたら看護師さんのところにも同じような高齢猫がいるとかで進められたのがモンプチのテリーヌ。
これだと油分が入ってないから薬と混ざりやすいと教えて貰ったから試しに買ってみようとドラッグストアへ行ったのだけど、無い！
あ、いや、ある、あったのよ。
モンプチが無かったの。
無いものは仕方ない。シーバのテリーヌを1つ買ってきて出したのは昨日の夕飯。

まずスプーンにいっぱいほど…
お！　食べた！
次はスプーンいっぱいのフードに薬を入れて…。
食べた！　食べた！
少しずつ、少しずつ…。
食べてる、食べてる。
一食分の残りを全部入れたら完食したーっ！

若い頃は食べなかったテリーヌ。
年を重ねて嗜好も変わってきたのかもねえ。
食べると分かったので、しばらく続けてローテーションにしてみよう。
明後日の５％OFFデーに買ってこよ。


好きなものを食べさせながらお薬もしっかり飲ませないとねえ。