五円、侮るなかれ

３日前に草抜きをしていた時、また、そう『また』棘が刺さった。
その日のうちに毛抜きで引っ張ったんだけど抜けそうにない。
やっちまったなあ、と思ながら自然に抜けるのを待っていたんだけど、
これがなかなか根性のある棘で抜けない！
右手の薬指の先なもんだから、キーボードは叩きづらいし編み物だって上手く出来ない。
だって痛いんだもん。
お風呂で指をマッサージしたり消毒したりしたんだけど、まったく駄目。
触るのはもちろん当たると痛い。
これはいよいよ病院行きか。

いや、病院へ行ったらピンセットでホジホジされることは目に見えている。
ぜーーーーーったいに痛いに決まってる！
当たるだけで痛いのに！
想像しただけで寒気するし、無理！
なんとかして自分で抜けないだろうか。

そして昨夜。
お風呂上がりの柔肌のうちに、痛いのをグッと我慢してもう一回毛抜きで少しほじって摘まんでみた。
アカン、やっぱ病院か…。

いや、ちょっと待て。
前に何かで見たか聞いたことのある五円玉を使ってみよう。

五円玉の穴を棘の位置に合わせ、そのままグーーーーーっと押さえる。
痛いけど、我慢！
汁が出たのでティッシュで拭き、毛抜きで摘まんでみる。
アカン。
もう一回五円玉をグーーーーーーーっ！！！

ポンッ！

飛んだ！
抜けた！
棘が飛んでった！

指を見ても黒いものは無い。
押さえたらまだ痛みがあったけど飛び上がるような痛みではない。

五円玉すげーっ！
私の指の脂肪、よく頑張った！
（脂肪か？）



一晩経ち、指の痛みもすっかり取れた。