野次馬

お昼過ぎ、仕事をしていたら消防車とパトカーがサイレンを鳴らしながら走る音が聞こえてきた。
少し向こうに幹線道路あるし、なんら不思議でもない。
が、しかし。
いつまでも聞こえているし、なにより近い！
これはただ事ではないと思い窓から見てみると結構近いところでまっ黒な煙が上がっていた。
これは見にいかなあかんとママチャリで走った。
煙が見える方を目指して…あれ…どこ…？

黙々と上がっていたまっ黒な煙は、１０分も経たないうちに消えた。
消えたけど、煙が上がっていた方に向かっていたらゴムが焼ける匂いがしてきた。
あんな方向に工場なんてあったっけ？
引き返すことは考えず状況確認はしてこよう。

時は下校時間。
自転車に乗った子どもたちがわらわら。
火事を見に行くかどうか迷っている子も何人かいた。
私は何食わぬ顔で現場を探して進む進む。

しばらく行くと消防車とパトカーが見えて近隣の人たちもたくさんいるのが見えた。
ここだここだ。
余所の町内から来た野次馬ですだとバレぬよう、しゃあしゃあと近づき何が燃えたのか聞いてみたら、空き地でぼやがあったらしい、とのこと。
いち早く動いた地元の消防団が消火して大事にいたらず済んだようだった。
子どもたちもたくさん見に来ていたんだけど、消防団の中に友だちのお父さんがいたみたいで、「○○くんのお父さん、カッケー（カッコイイ）」と賞賛していた。

住宅地の中の空き地で、小学校の直ぐ裏。
ほんと、被害が広がらずけが人もいなくてよかった。
空気は乾燥していたけど、風はほとんどなかったことが被害拡大にならずにすんだのかもね。

詳しい火元と原因はまだ分かってないけど、住宅からでは無さそうだし放火とかだったら怖い。
火事は怖い。
一瞬にしてみんな無くなってしまうからね。